現代で社会問題になっている晩婚化/草食系男子/子供部屋おじさん・おばさん/介護施設・保育施設での虐待/不登校/格差社会など多くの事柄が回避型愛着スタイルの問題だと教えてくれるのが、この【ネオサピエンス 回避型人類の登場 /岡田 尊司 (著)】である。
こちらの書籍では、どのような影響で回避型人間が形成されるかを科学的に説明しています。また、将来テクノロジーが進化するにつれて回避型社会が数十年後に訪れた例え話をわかりやすく説明されています。その中で心残った性に関してをお伝えしていきます。
回避型人間が生き残る時代
約15年前にiphoneが発売されて、現代はスマホ無しの生活は考えられなくなっています。それ以前のインターネットの普及も生活を一変しました。
さて、このような時代に変革を起こした人達の愛着スタイルは何でしょう?
答えは回避型愛着スタイルがほとんどだと思います。
オタクと言われた人達が社会を変革できた理由は、人間関係より物に執着したことが原因と考えられます。
また世界の富裕層の人たちの多くはテクノロジー関係の職業をされています。実態労働だけでは価値を生み出すのに限界があるからです。
AIが取り締まる社会は愛着など必要がない
この先、テクノロジーが進化するにつれて、人間が選択するよりAIの方が信頼できると思う人達が増えていきます。車や電話がどんどんAI化されていくように、子育て・介護・恋愛などほぼ全て事をAIが管理するのは容易に想像できます。
AIが管理する社会では人間の癒着などは邪魔でしかなく、何か方を犯そうにもAIが瞬時に発見して、犯罪を起こそうという気すら起こらなくなります。
そのような社会で楽しい生活を送るには、ドラッグ/ゲーム/エンターテインメント/セックスロボットなどで脳を刺激して報酬物質を出すしかありません。
快楽を追及した人間は、その生活に満足する事はできるのでしょうか?
未来は自殺か安楽死が死因の大半をしめる
テクノロジーが進化するにつれて健康寿命を伸ばし、さらに未来ではクローン技術が進化して不老不死も夢物語ではなくなっています。
交通事故も起こらず、AIが心と体の健康を処方薬で管理する社会、人生は最高にハッピーでしょうか?
答えはNOです。
愛着を持たない社会では、不意な虚無感に襲われ自殺を図る人が大量に出ると、現代の自殺率増加でも容易に想像できます。
幸せな人生とは?
将来、だれもが健康で苦しみのない社会になるとしても、心から喜んでいいのか【ネオサピエンス 回避型人類の登場 /岡田 尊司 (著)】を読んでからわからなくなりました。
だれもが辛い思いはしたくないです。でも人との関わりがない社会って本当に幸せなのでしょうか?
私自身、回避型愛着障害だと感じて本書を読んだのですが、自分の安定型を伸ばしていきたいと読了後には感じました。
あなたの考えも是非、コメントで教えてください。
コメント