自分がいつか死ぬと考え出すと、怖くて眠れなくなる…そんな思いをもっている人はあなただけではありません。
私も死ぬことを考えると、残された家族のこと・痛みや苦しみ・孤独感などがループしだし、鬱っぽくなることがあります。
そんな悩みを少し軽くしてくれるオーディオブック【人はどう死ぬのか/久坂部羊(著)】に出会い感銘をうけたので、心に残った3つの考えをまとめました。
不老不死になっても、幸せになれない理由
不老不死になれば、死の恐怖がなくなり、幸せ度は格段にアップするだろう。
私はそう思っていました。
でも、不老不死が実現しても幸せになれない理由は以下の通りです
- 嫌な人間関係が永遠につづく
- 人口が爆発的に増えて、生活水準が著しく下がる
- 世代別の価値観の押し付け合いになる
- 単純に生きる事に疲れる
このような事を考えると、不老不死が実現されても、幸せを確保するものではないと考えられます。
逆に、人生に終わりがあるからこそ、健全な生活と世界が維持されるのかもしれません。
癌になっても、落ち込まなくて良い理由
死因の第1位になっている癌。人間ドックに毎年通い、がん検診を受ける人も多いと思います。
癌になるのだけは嫌と、警戒されている病気ですが、実は意外にも、医者が選ぶ幸せな死に方ランキングは1位に選ばれています。(もちろんポックリ死ぬのがベストであり、病気や老衰に比べてといういみです)
その理由は
- 治療のメリットが副作用を下回ったら中止にできる
- 寿命が比較的にわかりやすく、終活ができる
- 痛みを軽減できる治療がふえている(骨に転移すれば、痛みを抑えるのが困難)
- 自宅で療養が可能で、大切な時間を家族と過ごせる
もちろん苦しい病気には間違いないのですが、どんなけ健康的な生活をしても患ってしまう病気なので、理不尽な気持ちは少しなくなる考えではないのでしょうか?
また、年老いて、ある日突然ポックリ死ぬのは稀なケースで、大概は老化で視力・聴力が衰え、足腰も弱くなり、脳活動も衰えてきて、体に何らかの不調がでてくる人がほとんどです。
安楽死について
日本は自殺者が年々増えていき、自殺するより安楽死を選べるようにした方がいい、という声は、最近ネット界隈でよく見かけます。
一部の海外の国では、医師の診断のもと、安楽死を容認しているところもあります。
日本でも、医師が患者からの依頼で致死量の薬を投与し、問題になったケースがたくさんあります。
ただ、安楽死は必要な状況があるのは、前例からみても理解できるのですが、安楽死を許可することにより、生きようと頑張ってる闘病患者に、死のプレッシャーが与えられたり、悪用されるおそれがあります。
ですので、日本で安楽死が許容されるのは、まだまだ実現性は低いといえるでしょう。
一度は聴いてほしい
上記の内容で少しでも新しい視点を得れたのなら、【人はどう死ぬのか/久坂部羊(著)】を一度フルで聴いてください。世界の死への価値観・死への心準備・闘病の選択基準・医師としての体験談など、学べる話がたくさんあります。
audiobook.jpで月額1,000円の聴き放題対象作品です。
著者/久坂部羊のオフィシャルサイト→https://kusakabe-yo.com/
合わせて聴きたいオーディオブック
タイトルに不老長寿と入っていますが、心と体の健康寿命を伸ばすメソッドを、【パレオな男】こと鈴木裕さんが、科学的に解説してくれています。
不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる/鈴木 祐 (著)
コメント