日本ロックカルチャーのルーツがわかる【東京バックビート族 林立夫自伝 /林 立夫 (著)】オーディオブック

この本で学べた事
Rock concert, a musician is playing the guitar

1950年第~80年代の東京カルチャーって、すごい色んな物がありますよね。バブル・ディスコ・ジャズ喫茶・たけのこ族・など上げればキリが無いほど、数々のカルチャーが誕生しています。

そんな東京カルチャーの中で、今も愛され続けているのは【音楽カルチャー】特に伝説的なバンドが多く誕生し、解散した現代でも愛され続けられている作品は少なくありません。

サディスティック・ミカバンドやムッシュかまやつ・荒井由実(ユーミン)などのドラムスを務め、レコーディングミュージシャンとして数々の作品に携わった林 立夫さんの著書【東京バックビート族 林立夫自伝】が、すごく日本ロックカルチャーの基礎がわかるオーディオブックだったので、学べた事とおすすめポイントを解説します!

東京バックビート族 林立夫自伝

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アマゾンより

“バックビート族”が躍動する昭和の東京を舞台に、
後に日本のポップスの土台を形成する音楽家達との出会いの中で、
自らの音楽観を追求し、葛藤しながらもしなやかに時代を駆け抜けた。
今なお音楽シーンの最先端を走り続ける林立夫の半生記。


1970年代初頭から、現在に至る日本ポップスの新たな“起点”となり活躍し続けてきた名ドラマー、林立夫の自伝。50’s少年期から60’s学生時代、小坂忠や松任谷正隆らと組んだフォー・ジョー・ハーフを端緒に、キャラメル・ママ、ティン・パン・アレーを経てスタジオ・ミュージシャンとして一時代を築き、80年代“引退”にともなう第二の人生、そして、90年代の復帰から現在の活動まで、あらゆる時代を通して、いかにして音楽的な創造力やセンスを培い、どんな想いで各時代を駆け抜けてきたかを、本人の語りによって明らかにする。青山育ちである著者がさまざまな人間関係を築いた“昭和・東京”、そこには、50’~60’sのR&Rやポップス=“バックビート・ミュージック”に多大な影響を受けた“ギャング”たちがいた。彼らがその後、日本のポップス界に残してきた功績はあまりにも大きい。荒井由実、大滝詠一、大貫妙子、鈴木茂、高橋幸宏、細野晴臣、矢野顕子など、第一線のアーティストと共に、日本ポップスにグルーヴを刻み込んだ最重要人物である林立夫、その存在と生き方に今こそフォーカスするべきである。


ミュージシャンって純粋だけどいい加減、
を絵に描いたような人だけど、
彼は私が今まで会った中で、最もスタイリッシュなドラマーだ。(松任谷由実)

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1950年から60年代の【古き良き時代】

著者・林 立夫は1950年代から東京・青山に住みだしたのですが、その頃の青山は【線路に釘を置いて、ペシャンコになるのを楽しんでいた】というほど発展途上の場所でした。

それから時代が経つにつれて、多くの文化が東京に集まる事になります

そんな東京で日本ロックカルチャーは始まります。

その頃は、周りからの情報だけが頼りで、横の繋がりが強く。しかし、上下関係があまりないのが日本ロックカルチャーを作った人たちの特徴みたいです。

著者は大きくなるにつれて、兄のドラムを触るようになり、知り合いのつてで米軍基地やインターナショナルスクールでライブ活動をするようになり、16歳でレコーディング・ミュージシャンとしても携わることになります。

しかし、東京に住む人全員がそんな体験はできるはずがなく、日本ロックカルチャーは裕福で自由な人たちが原点になっていると言ってもいいでしょう。

70年代は黄金期

70年代に日本ロックカルチャーを担ったミュージシャンは今でも伝説的な魅力があります。

サディスティック・ミカバンド/RCサクセション/荒井由実/char/など皆さんも一度は聞いたことがあるミュージシャンが多く誕生しました。

その頃はアナログな録音技術しかなく、今では考えられないクリエイティブな録音方法を試みて、オリジナルな音楽を作ろうと工夫されています。

お風呂場でエコーをかけたり、エフェクターを自作したり、と様々なDIY技法も、本編に収録されているので是非聴いてみて下さい。

浦沢直樹氏の漫画【20世紀少年】でお馴染みの1969年からのヒッピーカルチャーや、海外バンドの影響を受けつつ、日本人の努力が合わさったのが1970代【日本ロック】だと、わたしは感じました。

熟成していない文化独特の強いエネルギーが、多くの若者を引き寄せ、現代人も魅了する作品が生まれたのでしょう。

2020年代にアナログブーム到来⁉

アメリカの成功したミュージシャンのなかで、再びアナログレコーディングをするミュージシャンが増えているそうです。

アナログ独特のゆらぎ・倍音効果や、サンプリングカルチャーの限界を感じ、当時のレコーディングスタイルを作るため、多額の経費をつかう成功したミュージシャンが出てきているみたいです。

近年、アナログレコード・メタルテープの売上が伸びており、可聴周波数以外の音質に、価値を見出す人が増えている状況も兼ねて、アナログブームは更に勢いを増していきそうです。

話はそれますが、雑貨にこだわる人が、白熱灯を愛用するひとが増えてそうで、アナログの魅力は他の業界でも人気なのかも知れません。

林立夫さんの最新CD→【SKYE】https://amzn.to/3IHf69d

林立夫さんの最新DVD→【Amazon.co.jp限定】SKYE TOUR 2022(Blu-ray)https://amzn.to/3EQRQV9

林立夫さん公式Twitter→https://twitter.com/ibizaruffy

合わせて聴きたいオーディオブック

1960年代からの東京カルチャーを理解するのにおすすめするオーディオブックは【ドリフターズとその時代】です。

バンドからタレントにオールマイティーに活躍した、ドリフターズを知ることで、東京カルチャーへの理解が深まることでしょう。

【ドリフターズとその時代/ 笹山 敬輔 (著)】

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国民をテレビの前に集合させた男たち
視聴率五〇%を超えた「全員集合」はどのようにして生まれたのか。ザ・ドリフターズを気鋭の論者が舞台・演劇の視点から読み解く。

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こちらのオーディオブックの書評はこちら

カツ夫

オーディオブックに出会い【読書量が爆上がり】しました。オススメのオーディオブックと様々な学びをお伝えします。
【妻・子供2人の4人暮らし】
【趣味はギター・料理・筋トレ・ライブ活動・英語・瞑想・キャンプ】
【色覚異常・HSP・恐れー回避型愛着スタイル・ディスレクシア】と日々闘っています。

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