このブログでは最高のオーディオブックだけを紹介しています。
今回ご紹介するのは、【オケ老人！/ 荒木 源 (著)】です。これは年に何本出会えるかもわからないほどの名作で、ぜひとも力を入れてご紹介したいと思います。
【あらすじ】
老人ばかりで構成された平均年齢おそらく世界最高齢のアマ・オーケストラ「梅が丘交響楽団」（略称・梅響）に、ひとりの高校教師・中島が間違って入り込んでしまったところから物語は始まります。彼は、全く演奏など論外のはずの土下手くそな「オケ老人」たちのなかで勿論一番若く、力も備わっていると目され、いきなり指揮者になってくれと皆から懇願されます。その後、彼が本当に門を叩きたかった同じ町にある人気のアマオケ「梅が丘フィル」（略称・梅フィル）との確執、梅フィルの怜悧で完璧主義のコンマス・大沢が熱望するロシアの人気指揮者・ゴルゴンスキーの来日騒動などを経て、日本・ロシアの国家機密の情報漏洩にまで話は大きく展開していきます！
【ヘビメタ中年/ 荒木 源 (著)】と話が繋がっている
以前このブログでも紹介した荒木源さん 著書の【ヘビメタ中年】が一足先に Audible 聞き放題でリリースされたのですが、 時代背景的には本作【オケ老人】 が 先になります。
私は【ヘビメタ中年】から荒木源さんのファンになったので、「こんな話が先にあって、あの時のセリフがあったのか！」とテンションが上りっぱなしでした。まだ【ヘビメタ中年】を聴きでない方は、ぜひ 合わせて 視聴してください。
私が一番話が繋がったところは【ヘビメタ中年】でドラム担当の 登場人物が 梅高 の 軽音楽部を見学しに行った時に顧問の先生が登場したのですが、 この登場した先生が【オケ老人】で不運？にも参加してしまった主人公の高校教師 ・中村でした。
これで、ますます荒木源さんのファンになってしまいました。彼の作品は本当に素晴らしいです。
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音楽家の描き方が半端なく リアル
【ヘビメタ中年】でも感じたのですが登場する 楽器ごとの演奏方法や難しさ・ テクニックなどがすごくリアルに書かれていて、 知識量に感服する あまりです。
特に本作で簡易防 音室を購入して組み立てるのですが、 大きさや ・組み立て方 ・室内の状況など「絶対持っているだろう！」と思えるぐらい詳細に描かれています。 演奏中の 緊張感 や、 老人たちの音楽的進化を現実的に思わせてくれるやり方をしているので、 作品への没入感も上がります。
【オーケストラ＆ スパイ】の異色コラボ
話は主に2つの方向で進んでいきます 1つは タイトルにもある【老人オーケストラ】でもう1つは【 ロシア スパイの機密 漏洩】になります。
普通ならば、このような異色のテーマを一つの話で成り立たせることは難しいと感じますが、荒木源さんの力量により、始まりから終わりまで絶妙につながり、ストーリーが盛り上がります。これは荒木源さんの豊富な知識と巧みな表現力が可能にしたことと思います。
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