2023年の8月も早くも終わってしまいました。
今月は36作品のオーディオブックを楽しむことができました。
今月に聞いた作品の中から、5作品を厳選して紹介いたします。
興味を持たれた方はぜひ聞いてみてください。
【黄色い家 / 川上 未映子(著)】
2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。
Amazonより引用
60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。
長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。
まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。
善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!
19時間越えの超大作ですが、時間のことを忘れて没頭してしまいました。
女性特有の商売で強く生きていく姿と、そんな環境から抜け出そうとしても容易なことではありません。
生まれ持った気質の不平等さと、そんな中でも人情を忘れない女性たちの姿に、心がかき乱されます。
【神様の定食屋 1 / 中村 颯希(著)】
両親を事故で失った高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに。ところが料理ができない哲史は、妹に罵られてばかり。ふと立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と愚痴をこぼしたところ、なんと神様が現れて、魂を憑依させられてしまった。料理には誰かの想いがこもっていることを実感する、読んで心が温まる一冊。
Amazonより引用
あまり期待せずに聞いた作品ですが、優しい世界観と、不幸な人が生まれない物語に、心がぐっと軽くなりました。
出てくる料理も美味しそうで、登場する神様のキャラクターも際立っており、人を幸せにしてくれるオーディオブックだなと感じました。
【パン屋再襲撃 / 村上 春樹(著)】
堪えがたいほどの空腹を覚えたある晩、彼女は断言した。「もう一度パン屋を襲うのよ」。それ以外に、学生時代にパン屋を襲撃して以来、僕にかけられた呪いをとく方法はない。かくして妻と僕は中古のカローラで、午前2時半の東京の街へ繰り出した……。表題作のほか「象の消滅」、『ねじまき鳥クロニクル』の原型となった作品など、初期の傑作6篇を収録した短編集。
Amazonより引用
一番思い入れのある作家、村上春樹さんの短編集です。
昔、読んだことのある作品でしたが、オーディオブックで聞くと新たな発見ができるので楽しかったです。
村上春樹の世界観と昭和から平成にかけての時代背景が、心地よい哀愁を感じる作品です。 最後に【ねじまき鳥クロニクル】のオープニングが挟まれているのは、未だに理解できていないです。
【居場所。ひとりぼっちの自分を好きになる12の「しないこと」/ 大﨑 洋(著)】
「一気に八回読んだ」
————松本人志ダウンタウンを見出し、
活躍の場をつくり、
ともに歩みつづけた
吉本興業のトップがはじめて語る
「生きづらさ」の処方箋。激動の人生を歩んだ著者が、
Amazonより引用
自分や大切な人たちの「居場所」を
つくるために心がけてきた
12の「しないこと」とは。
メディアであまり良いイメージを作られてこなかった吉本興業元会長、大崎洋さんの著書。 大崎さんの半生や吉本興業への思い、人生を生き抜くコツなどを12章に分けて伝えてくれます。
ダウンタウンの知らなかった話も出てきて、吉本芸人が好きな人にはたまらない作品だと思います。
【ボディビル世界チャンピオンが伝授する 筋トレは人生を変える哲学だ / 山岸秀匡(著)】
鍛えて初めて知る己がいる。
筋トレは元手0円。
人生を変える最高の哲学だ。「筋トレは最高の哲学だ」
ボディビル界のレジェンド・山岸秀匡の初著書。
もし、世界からボディビルがなくなったら?の問いに、
「ボディビルを始める」と回答する
人生(現48歳)=筋トレ歴の著者が、
実録から辿り着いた“真理”を余すことなく完全収録。筋トレやボディビルに全く興味がなくても、
audiobook.jpより引用
己を探求する楽しみが味わえる究極の一冊。
今月一番影響を受けた作品だと思います。
筋トレ初心者ですが、トップボディビルダーから筋トレに挑む心構えを教えてもらえたと思っています。
波乱万丈の人生やコンテストに対する思いなども聞けて、山岸さんファンとしては最高としか言えない作品でした。
こちらの書籍は2年前の作品で、コンテストへの出場は引退したとおっしゃっていましたが、最近マスターズオリンピアでの優勝を勝ち取り、ミスターオリンピアへの出場券を手に入れました。
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