2023年もあっという間に終わりを迎えようとしています。
様々な事件や世界情勢の変動があり、慌ただしい1年でしたが、Amazonが運営するオーディオブックサービスAudibleでは、怒涛のリリースラッシュが続き、ベストセラー本や新作本がオーディブルとして多数リリースされた当たり年でした。
私自身、 本年は430作品以上のオーディオブックを読破し、大変実り多い1年となりました。
そんな今年出会った430本のオーディオブック作品から厳選した【小説編おすすめ10作品】をご紹介します。
今回ご紹介する作品は、Amazonが運営するオーディオブックサービス【Audible】の聴き放題対象作品です。もしまだAudibleを利用したことがない場合は、無料期間を利用してこれらの作品を無料で視聴することが可能です。
【海辺のカフカ/村上 春樹 (著)】
2023年のAudibleでは村上春樹オーディオブック作品が大量にリリースされ、ほぼ書店で手に入れることができる村上春樹作品がオーディオブック化されました。
ナレーターには大物芸能人が起用され、Amazonの力の入れように、リスナーは歓喜しました。
そんな村上春樹作品の中でも、私が最も鬼リピートしてしまった作品が【海辺のカフカ】です。
普段、小説を読まない人でもタイトルは知られているようなベストセラー作品ですが、内容は完全に村上春樹パラレルワールドになっており、登場人物もユニークなキャラクターが集結して、村上春樹色が濃厚な作品です。
四国の町並みや、古き良き時代の背景、カーネルサンダースや中野さんなどの独特なキャラクター設定、様々な要素で、一度聴くと停止できなくなるほど引き込まれること間違いなし!
作品に触れたことがない人には、是非聞いてほしい作品です。
なお、村上春樹の旅エッセイ【辺境・近境 /村上 春樹 (著)】もオーディオブック化されていますので、合わせてお聴きになると、より作品を楽しめると思います!
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【半グレ/草下 シンヤ (著)】
裏社会ジャーナリズムでもおなじみのルポライター草下シンヤさんの最新オーディオブック【半グレ】の魅力をお伝えします。
裏社会ではヤクザが衰退するに伴い、「半グレ」が勢力を増しています。「半グレ」は暴力団対策法が適用されないため、様々なグレーの商売をすることができます。
現代では「半グレ」が、見かけは普通の会社を作り、裏で危険な商売をすることもあるようです。そんな会社に就職してしまったのが本作品の主人公です。
最初は渋々やっていた仕事にも、自分の才能とやりがいを見出し、どんどん「半グレ」業界を這い上がっていくストーリーで、普通の青年が、普通の会社に就職したと思っていても、悪運次第では「半グレ」になってしまうところに、この作品の伝えたいメッセージを感じることができました。
現代社会では確実に存在する「半グレ」の知識を手に入れるためにも聞いてほしい一冊です。
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【エゴイスト/高山 真 (著)】
こちらは動画配信サービスでも提供されている映画【エゴイスト】の原作小説です。
2人のゲイカップルの誕生や、距離感、付き合い方など、今まで出会ってこなかった世界を垣間見ることができました。
何よりも主人公の母親思いの気持ちや、ピュアな恋愛などが原因で悲しい結果になってしまうのですが、タイトルを【エゴイスト】としたところが、作者の天才的な世界観を感じさせます。
この作品が気に入ったら、鈴木亮平主演の映画【エゴイスト】も是非ご覧ください。
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【すべてあなたのためだから/武内 昌美 (著)】
中学受験で人生が狂い始める親子のお話です。
興味本位で中学受験に挑戦することを決めた娘を、最初は「記念受験」と軽く見ていた母親も、予想以上の娘の成績の良さに、初めて周りの親子からの優越感を感じ、どんどん沼にはまっていきます。
子供も母親が喜んでいることが嬉しくて勉強を頑張りますが、母親が暴走するようになり、家庭崩壊が起こることに…
【中学受験の最悪の末路】が知れる一冊です
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【飛鳥クリニックは今日も雨/Z李 (著)】
インフルエンサーとして有名なZ李さんの、『週刊SPA!』で連載された小説が待望のオーディオブック化!
裏社会を知り尽くしたZ李さんだからこそ描けるリアルな世界観に魅了されました。
Z李さん独自の語り口調と、どんよりとした世界感が際立つメランコリックな作品です。
もちろん薬物、ヤクザ、不良、ギャンブルなどが中心的なテーマですが、作品は知的に感じられるのは、Z李さんのカリスマ性のおかげでしょう。
『池袋ウエストゲートパーク』のファンには特におすすめの作品です。
【変な家/雨穴 (著)】
『変な〇〇』シリーズで知られる雨穴さんの作品。
お化けの出ない怖い話で、家族のしきたりが原因で物語が展開するミステリー作品です。
殺◯シーンやグロテスクな描写は少なく、後には何とも言い難い、気持ちの悪い怖さが残ります。
ミステリー好きにはぜひおすすめの作品です。
【死にたくなったら電話して/李 龍徳 (著)】
簡単に言うと「地雷女にはまって人生を棒に振った男の話」です。
しかし、人間が一人の異性に惚れて没落していく様子は、現代では珍しいことではないかもしれません。
ホスト、闇金、貧困ビジネスなど、世の中には様々な落とし穴がありますが、「お金に関係のない没落の仕方」が描かれています。
【偶然の恐怖】を再認識できる一冊です。
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【ちょんまげぷりん/荒木 源 (著)】
今年は荒木源さん作品にハマった一年でした。
この作品は、幕末の武士が現代にタイムスリップして、スイーツの魅力に取り憑かれ、パティシエとして活躍するお話です。
主人公の武士が現代にタイムスリップするカルチャーショックと、現代人との考え方の違いから、「現在の日本人が忘れている大事なこと」を伝えてくれます。
軽めの小説をお探しの方には特におすすめです。
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【半沢直樹1 オレたちバブル入行組/池井戸 潤 (著)】
数年前にドラマ化され話題になった【半沢直樹シリーズ】に、2023年にようやく出会いました。
結果的には、シリーズはスピンオフ作品を含め5巻まで発売されており、全巻制覇することになるぐらいハマった作品です。
バブル時代の銀行員としてのエリートコースを逸脱しても信念を曲げない【半沢直樹】のサクセスストーリーです。
汚職まみれの日本に疲れた心に喝を入れてくれます!
作品に触れたことのない方には、ぜひ一度聞いてほしい作品です。
【あなたのゼイ肉、落とします/垣谷 美雨 (著)】
ストーリーを楽しめてダイエットにも役立つ一石二鳥の小説作品です。
肥満に悩む人が、ダイエットコンサルティングの主人公と出会い、身も心も不要なものを落としていく実用書的小説。
ストーリーを楽しみながら、正しいダイエットの知識も得られます。
【垣谷美雨】さんの作品は、気の弱い人を元気づける力があると私は感じます。
Audibleには垣谷美雨作品が多くリリースされていますので、本作品にハマった方は他の作品も楽しんでみてください!
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