ブログをご覧いただきありがとうございます。私は料理人になってから色弱を自覚した者です。
料理人になってしばらくしてから、色をしっかりと認識できていないことを周りから指摘され、色弱検査を行ったところ、自分が思っている以上に色が見えていないことに驚きを覚えました。
現在では、色弱補正メガネという便利なツールが出回っており、私は国内ブランドのネオダルトンを愛用しています。今回は、現在携わっている寿司業界で色弱補正メガネがないと仕事にならない事柄を5つに厳選してお伝えしたいと思います。
※色弱補正メガネが高級で手を出しづらいという方は、Amazonで売っている格安色弱補正メガネでも色の違いはわかるぐらいクオリティがあるので、ぜひお試しください。
【鰤の変色が見極められない】
寒くなると脂がのり、お刺身や寿司、しゃぶしゃぶなどに大活躍する鰤。
鰤は新鮮さによって当たり外れが多く、外れを引くとかなり変色していることがあります。しかし、我々色弱者はその違いがはっきりと分かりません。
1日経過した鰤を見ただけでも一般の人は違いが分かりますが、私は周りの意見を聞かないと見極めることができません。しかし、色弱補正メガネがあることにより、一人でも色の判断ができ、寿司業界で働くにはなくてはならない道具となっています。一応、確認のため周りには意見を聞くのですが、色弱補正メガネをつけて判断した場合、ほぼ間違いはありません。色弱補正メガネを忘れた日には仕事にならないと思います。
【マグロの発色がわからない】
私が現在働いているお寿司屋さんでは生マグロを使用していますが、届きたてのマグロは茶色みがかっており、美味しそうには見えません。しかし、マグロが空気に触れることによってどんどん発色し、綺麗な赤色に変わっていきます。その変わっていく色合いを見極めるのに色弱補正メガネは必需品となります。
適切な提供時期を見計らうのに、色弱者は色弱補正メガネなしでは勘を頼るしかありません。あてにならない勘を使うより、色弱補正メガネを利用する方が確実です。
【しめ鯖がグレーに見える】
しめ鯖を漬け込んだ後、少し気持ち悪く見えることがあります。
それは色弱による緑がかった視界が相まって、鯖自体がグレーに発色しているように見えるからです。普段からこのように裸眼で接していると、酢の浸かり具合やネタの良し悪しを見極めることはできません。
【お造りの盛り付けが下手くそ】
色弱料理人で一番困るのが、盛り付けのセンスに自信がなくなることです。
裸眼で盛り付けをして自分では完璧と思っても、色弱補正メガネをつけて盛り付けを確認すると、思った出来栄えになっていないことがあります。しかも、あしらいのもみじや大葉など色が変わりやすいものも多く、料理の総仕上げで大きなミスを犯してしまうことがあります。
盛り付けの時は必ず色弱補正メガネを使用して確認作業を行っています。
【皿の色が見極められない】
私は高級回転寿司で働いていますが、値段によって皿の色が変わってきます。
青色と水色、黄色とオレンジなど、分かっていても時々間違えます。これは色弱者には共感してもらえると思いますが、一般の人たちにはありえない間違いにとらえられます。
そんな凡ミスを繰り返さないためにも、色弱補正メガネは寿司職人にとって欠かせないツールだと言えるでしょう。
【終わりに】
色弱補正メガネは、生活や仕事をする上でなくてはならないものです。
私が愛用するネオダルトンは購入が面倒で高価なため、最初の1本にはあまりおすすめしません。まずは効果を実感したいという方には、私もサブとして使っているAmazonの格安色弱補正メガネを強くおすすめします。
ネオダルトンと比べると視界は暗くなりますが、色の見極めには困らないので、確認用として役立てています。しかも格安なので、壊れても痛くなく、すぐ買い替えられるので便利です。
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