正欲 /朝井 リョウ (著)
2013年、『何者』で第148回直木三十五賞受賞で一躍有名作家になった朝井リョウ氏の気迫の長編作品。
登場人物達のマイノリティな性的趣向をテーマに、葛藤や内部表現を朝井リョウ氏独自の世界観で切り込んでいきます。
【何者】https://amzn.to/3Cwd3STで見せた、登場人物の心理的描写が切れ味抜群の臨場感を引き出し、小説の中に没頭さしてくれます。
世の中のマニアック性的趣向を現代の社会で欲求解消する方法は、まだまだ世界は知らない事が溢れているな。と感じた事一冊。
海辺のカフカ/ 村上 春樹 (著)
言わずと知れた村上春樹氏の代表作【海辺のカフカ】
村上春樹ワールド全開の本作は、登場人物が特にユニークで、カーネルサンダース・ジョニーウォーカー・猫と喋れる中村さんetc..とキャラが濃すぎるメンツが脳裏に焼き付きます。
話自体はSFとミステリーをミックスして村上春樹で割った感じだと思うのですが、聴いてみると村上春樹氏のすごさが理解できる一冊。
村上春樹氏の作品が初めての人にもお勧めです。
宝島 /真藤 順丈 (著)
戦後の沖縄で、アメリカ軍から物資を盗んで島の人たちに分け与える【戦果アギヤー】の兄貴分が行方不明になることで話は始まる。
戦後の沖縄の混乱と若者達の生き様や、当時の沖縄返還や米軍兵の砲兵な行いなど当時の問題が生々しく描かれていて、今の日本にない【生きる】事をあらためて考えさせられました。
今のリゾート地になる前の沖縄を分かりやすく知れるのも、おすすめ要因です。
サラバ! / 西 加奈子 (著),
大阪生まれの家族4人、主人公は長男【歩】幼少期にイラン・日本・エジプトで生活をして、中学生になり再び日本で暮らすことになった歩は、自分は順調な人生を送るも、姉や母親との人間関係になやまされる。30代に入り、自分の人生も路頭に迷うことになる…
幼少期のカルチャーショックや姉のかなり特徴のある性格が特に好きで、最後に歩が本当の人生を歩みだすのが、すごくパワーをもらえます。
人生に迷っているひとにおすすめの作品
なりプリズンホテル/ 浅田 次郎 (著)
浅田次郎氏の名作【プリズンホテル】やくざが経営する奥地の温泉旅館で、主人公の偏屈な極道作家とユニークな仲間たちが繰り広げる【笑・涙・感動】が溢れる物語。
春夏秋冬と4部作になっていて、それぞれ同じ温泉でも季節で別の面白さがあるので、是非全巻聴いてほしいです。
時代背景が90年代初期なので、30代はエモい気分になれると思います。
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